
初めての善光寺
「一生に一度は善光寺参り」のキャッチフレーズにひかれて、宮城県から長野市にある善光寺に行ってきました。本堂裏の駐車場に車を止め、裏道を通って本堂の前に出ます。
階段を上り中に入って、さい銭箱に5円玉を投げ入れお参りをします。これが初めての善光寺参りです。帰りは東側の庭園を通りました。
二本の桜の花がきらきら光って、まぶしい。そこだけに日の光が当たって、後光がさすとはこのようなことかと思いました。
しだいにこのお寺が気になり、正規の入口から参拝をやり直すことにしました。

輪廻転生
善光寺の入り口である仁王門をくぐると仲見世通りとなります。おやき、スタバなどの店が外国人観光客に人気です。山門の手前右に六つの地蔵が座禅をして並んでいます。これは六道と言われる
- 地獄 罪業によって苦しみの世界
- 餓鬼 飢えや渇きに苦しむ世界
- 畜生 動物の世界で、苦しみが多い世界
- 修羅 争いばかりの世界
- 人間 喜怒哀楽を経験する人間界
- 天 天上界で幸福な生活を送る世界
の救済するために祀られた地蔵菩薩です。
善光寺創建の由来
山門を通り過ぎると本堂が現れます。お寺の由来は
- 本田善光が国司のお供で奈良の都に出かける
- 難波(大阪府)の堀に沈んでいた一光三尊仏像を拾う
- 如来のお告げに従って飯田〔長野県)の自宅へ持ち帰る
- 善光の名前をとって善光寺と名付ける
という。 善光寺は本田善光によって建立(644年)されました。

本堂の中へ
本堂内は3つの空間に分かれています。
- 外陣 閻魔大王が祀られています
- 内陣 弥勒菩薩と地蔵菩薩が祀られています
- 内々陣 絶対秘仏の一光三尊阿弥陀如来像と御三卿像が祀られています
俗世から極楽へと続く空間構造をなしています。
内々陣の地下には、暗闇の回廊を手すりや壁に触れて進み、御本尊の真下にある開運の錠前に触れることで、御本尊様と御縁が生まれる御戒壇巡りがあります。 善光寺は日本最古の仏像といわれる一光三尊阿弥陀如来(中央に阿弥陀如来、向かって右に観音菩薩、左に勢至菩薩が並んでいる)を御本尊としています。この御本尊の案内役が御三卿(本田善光、奥さん、息子さん)です。最古の一光三尊阿弥陀如来は、絶対秘仏であるため前立御本尊(鎌倉時代に作られる)を身代わりとしています。無宗派の単立寺院のため万民を分け隔てなく受け入れてきました。
善光寺の人気の理由
- 日本最古の仏像といわれる一光三尊阿弥陀如来を御本尊としている
- 万民を分け隔てなく受け入れている
- 一度お参りすると極楽往生が約束されると信じられている
- 御縁を結ぶことでご利益が多いと信じられている
みなさんも参拝して良い御縁を結びましょう。