砂金を採りにいってきた

車の旅

わくや万葉の里天平ろまん館

砂金を採りに行ってきました。場所は、宮城県遠田郡涌谷町にある「わくや万葉の里天平ろまん館」です。天平ろまん館は「天平産金」をテーマにしています。敷地内には黄金山神社があります。
開館時間:AM9時30分~PM5時

  • 歴史館:500円
  • 砂金採り体験(30分):1000円
  • 茶室くがね庵 :660円

砂金採り

 天平ろまん館の北隣にある砂金採り体験施設で、砂金採りをしました。私が想像していたのは、山中の小さな川へ連れて行かれ、ザルで砂金採りをするものだった。たくさん砂金を採ろうとしていたので残念です。
 台所の流し台を大きくした水槽の中に、砂がたくさん入っています。昔ながらの「椀かけ法」を使います。皿のふちを両手でつかみ砂を掬い上げ、ゆっくり皿を揺らしながら砂を少しずつ流して砂金を探します。砂と一緒に砂金も流れると思いがちですが、砂金は砂より重いため流れません。
 何回も繰り返しているうちに砂金が一個採れました。感激で早速、記念写真を撮りました。もっと採ろうと頑張りましたが、時間切れになり終了です。腕が良い人は六個採れるそうです。

黄金の鳥居

 砂金採り体験施設の近くに黄金山神社の鳥居があります。普通は赤ですがこの神社は違います。鳥居全体が金色に塗られ、中央上部には菊模様の額が掲げられています。天皇家の家紋と同じです。
 そのわけは、奈良時代の聖武天皇にあります。天皇は、国家安泰を願って東大寺の大仏を建立しましたが、大仏に使用する金が不足してしまい大仏の完成が危ぶまれました。それを聞いた陸奥国守百済王敬福は、小田郡(涌谷町)で産出した黄金(900両)13kgを献上しました。
 この黄金により、大仏は無事完成し、天皇はたいそう喜ばれたそうです。この出来事と日本で初めて金(砂金)が採れた所を記念して黄金山神社が建立されました。
 境内には万葉歌人大伴家持が詠んだ万葉歌が刻まれた碑があります。晩年、家持は陸奥国府多賀城へ赴任します。万葉集に登場する地名の中で最北、最東の歌となっています。

「すめろぎの 御代栄えじと
東なる 陸奥山に 金花咲く」

天皇の御代が繁栄するだろうとて、
東国の陸奥山に黄金の花が咲きほこる

ホタルの里へ 

 黄金山神社へ向かう途中にホタルの里があります。神社の周辺は県内でも数少ないホタルの生息地だそうです。一時は産業廃棄物によってホタルは全滅の危機に見舞われたそうですが、町と地域の「黄金の森を守る会」の運動により、自然環境を取り戻しつつあるようです。
 夏になったら、ホタルが飛んでいるか見に行こうかと思っています。

黄金山神社

 ホタルの里から山側に向かい、石段を登って行くと黄金山神社が現れました。この場所一帯に金が眠っているはずです。地面を掘り起こしたら金が出てくるかもしれません。
 砂金が採れているときは国の官社になっていましたが、砂金が枯渇すると朽ちていきました。江戸時代に沖安海によって再建され、現在も人々の信仰を集めています。黄金山神社の御利益は、金運、商売繁盛、開運招福です。私は金運より、復活の神様だと思って祈りました。

隠れたパワースポット

黄金山神社の後に隠れたパワースポットがあります。見事な杉の神木が2本そびえ立っています。エネルギーをもらえる気がしました。是非一度行って見て下さい。

 

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